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連載コラム
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まちづくり観察記vol.1 丸の内ブリックスクエア三菱一号館広場

環境に配慮した現場の工夫

緑の丸柱。壁面緑化システムを採用し、20種類の植物が生い茂る。パーゴラ、ミスト、サインの機能がついた3種類がある

植田さん:一号館広場では、人工地盤上の緑化、保水性舗装、噴水、ドライミストなど、さまざまな環境対策に取り組んでいます。環境省からは、複数のヒートアイランド対策技術を組み合わせて一体的に実施する事業に対して補助を行う「平成20年度クールシティ中枢街区パイロット事業」の認定を受けました。

松榮さん:水分が蒸発する際の冷却作用(打ち水効果)で路面温度の上昇を抑える保水性舗装については、雨水型保水性ブロック舗装と給水型保水性ブロック舗装を導入しています。給水型保水性ブロック舗装とは、ブロックの下に給水管を敷き、夏場の晴天時には貯めておいた雨水をタンクから給水管に流し、ブロックに水分を含ませるシステムです。アスファルトと比較すると10~20℃表面温度が低くなり、試した結果、朝一番に給水すると効果的でした。また、毎日給水しなくても3日間くらいは保水状態が続くという特徴があります。

ただ、保水性ブロックは石のような重厚感がなく、比較すると見劣りしてしまう。ですが、環境への配慮であるということと、貼り方や色に工夫をすることで採用を決めました。

給水型保水性ブロック舗装。3種類の四角いブロックを組合せ乱貼りに見せている

植田さん:3種類の四角いブロックを組み合わせて乱貼り風にしていますが、職人さんにブロックをそのまま渡しても色や形が偏ってしまいイメージどおりにできない。そこで舗装パターンの設計を行い、いくつかのブロックで一つの固まりをつくり、それを繰り返し組み合せていくというオリジナルのパターンを生みだして、舗装していきました。

これまでは、仲通りのような場所であれば舗装材に石を選んできましたが、今後は環境に配慮しながら新しい素材も積極的に取り入れ、ランドスケープをつくっていく時代。その場に合った新しい素材を用いて設計に取り組んでいくことも大切だと思います。

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