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連載コラム
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家の知/討議vol.0 今、改めて見つめ直す“家”…『家の知』とは 難波和彦×篠原聡子×真壁智治

  • 難波和彦(なんば・かずひこ)東京大学教授/難波和彦+界工作舎

    難波和彦(なんば・かずひこ)

    東京大学教授/難波和彦+界工作舎

  • 篠原聡子(しのはら・さとこ)日本女子大学准教授/空間研究所

    篠原聡子(しのはら・さとこ)

    日本女子大学准教授/空間研究所

  • 真壁智治(まかべ・ともはる) プロジェクトプランナー/M.T.Visions

    真壁智治(まかべ・ともはる)

    プロジェクトプランナー/M.T.Visions

この「家の知/討議」では、現代の「家」が抱える課題について、難波和彦(東京大学教授/難波和彦+界工作舎)、篠原聡子(日本女子大学准教授/空間研究所)両氏をむかえ、真壁智治氏をコーディネーターとして討議していきます。今回は創刊準備号として、今、「家」について討議することにどのような可能性があるのか、その大枠についてお話いただきました。

「研究」と「設計」の狭間に介在する多様な変数

真壁:今回、『イエスト』の中の「家の知/討議」というコンテンツを難波さん、篠原さんと私の3人を中心につくっていければと考えています。具体的には、現代における「家」が抱える課題について、毎回テーマを設けながら討議していきます。
そこで、まず今日は、そのときに最低必要となってくる検討の事項や事象を見てゆく上で、家の研究分野が見渡せる関係図を書いてみました。「家」を中心に「居住学」や「集落研究」、「家族研究」、「構法研究」などいろいろありますが、中には今の時代には忘れ去られたものもあるようです。これから討議をしていきながら、手掛かりになるマップや概念図のようなものを、毎回少しずつつくっていきたいとも思っています。

難波:このマップを眺めて思うことは、「アクティビティー」、「人の動き」、「生活」と、それらが展開される場所あるいは容れ物として建築物、この二つがどう対応するか、あるいは対応しないかという問題が、まず大きなテーマのような気がします。最近は、空間的制約が何もないと行動が喚起されないという傾向にありますが、かといって間仕切りで全部仕切ってしまうと、今度はアクティビティーを制約し過ぎるという。けれども、人は建築的なものに拘束されない自分自身のアクティビティーを構築することができる強い存在だと僕は思うんです。だから、何が行動を喚起し、拘束しないのか。そのハードウェアの塩梅を、現代の建築家たちはいつも模索しているような気がします。

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