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連載コラム
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ディテールの冒険vol.3 シュレーダー邸/H・T・リートフェルト 住み続けられる住まい〈前編〉

フルオープンを実現するディテール

皆さんは、図にある様な家具を1度は見たことがあると思います。1枚の紙を折り曲げて造った様な少し座るのが怖いアクロバティックな「Zig-zag chair」、座と背の面と線材で構成され、色鮮やかな原色で色どられた「Red&Blue chair」。これらの家具は、家具という機能だけでなく空間の中のオブジェにも見えます。これらの家具をデザイン、製作したのがヘリオット・トーマス・リートフェルト(1888年~1964年)です。
リートフェルトは、家具職人の父親の跡を継ぎ、家具・インテリアデザインからスタートしました。後に、ピエト・モンドリアンに代表される前衛的な芸術運動「デ・ステイル運動」に参加、最初は実験的な家具デザイナーとして脚光を浴びました。リートフェルトが最初に手がけた建築である「シュレーダー邸」は、モンドリアンの絵画を3次元で表現したかのように、すべての要素を等価に扱う、原色を用いたビビッドな色づかい、線と面による幾何学的構成、そしてアンシンメトリーなど「デ・ステイル運動」の理念を具現化した建築として一大センセーショナルを巻き起こし、広く世界に知れ渡ることとなります。

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堀 啓二(ほり・けいじ)共立女子大学家政学部 建築・デザイン学科教授/建築家
共立女子大学家政学部 建築・デザイン学科教授 / 建築家堀 啓二(ほり・けいじ)

1982 年東京芸術大学美術学部美術研究科建築専攻修了。1983-85 年有限会社デザインリーグ勤務。1989 年株式会社 山本・堀アーキテクツ設立。2000-02 年 明治大学工学部建築 科非常勤講師。2000-04 年 工学院大学建築学科非常勤講師。2004 年 共立女子大学家政学部生活美術学科建築専攻助教授。 2010 年 共立女子大学家政学部建築・デザイン学科教授

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